2004.6月中旬
 

6月11日




 何も失わず。何かを得ることはできないのです。





大学からの帰り道。傘をさすかどうか迷うほどの小雨の中、僕はある女の子と

出会いました。みたところ、15,6歳といったところ。その子は道の隅で小さく

うずくまり、肩を震わせていました。

はじめはそのまま通り過ぎようかと思ったのですが、やはり気になりまして。

少し迷ったすえに声をかけてみたのです。

『あの、傘、使う?』

今思えば、なんとも的外れな声のかけ方です。しかし、そんな僕の呼びかけに

彼女はゆっくりと顔を上げて、僕のほうを見てくれました。泣き腫らした目で。

まだあどけなさが残る少女。けして美人ではないけれど、優しげな顔立ち。


そんな彼女を見て僕はなぜか、ひどく彼女の笑顔がみたくなったのです。


そして、必死になってしゃべり始める僕。しかし物憂げな彼女の瞳にはなんの

変化もありませんでした。ああああ、どうしよう。どうしよう。



・・・そうだ。花をだそう!ポンッて花を出そう。僕が使える唯一の魔法。種も

仕掛けもない魔法。とはいっても、練習すれば誰だってできるようになるもの

だから大したものではないけれど・・・。

そして僕はむむむ・・・と低くうなるとと、小さな、ほんの小さな花を、ポンッ!と

出したのです。


お尻から。





今の僕には、これが精一杯・・・。




・・・・

あ、れ?

ダメ、だった?



なんら変わらぬ、彼女の表情。むしろ、いくぶん強張ったような。気が。



うわぁどうしよう!どうしよう!あわわわ!ぴきぃ!(股間を自ら強打しながら)



すると彼女は、そんな風に動揺する僕をみて



『・・・ふふっ』



と、小さく笑ってくれたのです。やった!

そして、その花を尻から優しく引き抜いてくれたので、ぉふ。

あはは。ようやく笑ってくれた。よかった。そう、君にはその花のような笑顔

の方がずっとよく似合うよ・・・


・・・そう言おうと思ったらさ。彼女。

なんか、その花、また挿してきた。そのうえ挿したり抜いたりし始めた。



・・・え、や。お嬢さ、ふ!お、お嬢さん?っあ。そ、そういうことじゃ、なくて、

ふひ。ぼ、僕は君にそのは、花、をふ!うけとって欲しい、ほひぃ!!だけ、

なんで。で。そ、そんな出し入れす、るぅ!ひ、必要はないのでああああああ

ああああ!!



あああ





・・・ぁ。





 あ、あげく、通報された。なんでよ。





===追伸===





 世の中、そんな出会いもあるんじゃないかと思いまして。

だから僕は、日々お尻に花を入れる練習をしているのです。するか、バカ。




 (してます。)





6月12日










===追伸===




 詩です。〜本当は、スカシたかった。2004・夏〜





6月13日




 先日、自転車を盗まれたわけです。



とりあえず交番に行こうと思ったのですが、最寄の交番がどこなのかわからな

かったもので。道行く人に聞こうと思ったわけです。が。

時刻は午前0時前。僕のカッコ、きったないジーンズによれよれのTシャツ、剃

り忘れたヒゲに頭もじゃー。サンダルぺたりぺたり。今の僕なら、間違いなく全

国不審者ランキング上位にくい込める・・・!!と、ヌヘヘと笑いながら判断した

わけです。ヌヘヘ。(これでまたランキング上がりました。)



そのため女の人にはさすがにききづらいな・・・通報されそうだなぁ・・・とモジ

モジしておりましたら、都合よく一組のカップルがやってきまして。

お、あれなら大丈夫だ。と思った僕は出来る限りさわやかに声をかけたわけ

です。もちろん念には念をいれまして、男性の方に声をかけたわけです。



『エヘ、エヘへ・・・ちょ、ちょっとすみまs』



『な、なんですか!!!』




・・・なんか、ものっそ大きな声で返されたのよ。エマージェンシーレベルMAX

な声で。『総員、退避!!』みたいな感じで。

若干、彼女をかばうような姿勢で・・・。



やだ・・・彼かっこいい・・・。



と、思うと共に少なからず怒りを覚えた僕ですが。とりあえず誤解を解かねば、

怪しいものではないことをアッピールせねば、ということで一気にまくしたてた

わけです。



『ややや!あ、あのですね、道を。道を教えてほしいなーって。ね!あ、あ。

道ってか、あれ。その、交番?そそそ、交番がどこにあるかってのおふぅ・・・




そんな風に必死に弁明する僕を不安そうに見ながら、彼氏の影で、袖をキュッ

とつかむ彼女・・・。





その瞬間、さすがの僕も抑えがたい、言い知れぬ怒りを感じ。僕の中で、何

かがプツンッ!はじけたのです・・・。(たぶん、パンツのゴムです。)



そして怒りで我を失った僕は、このカップルを不幸のどんぞこに落としてやろうと

思い!相手の肩を力任せにつかむと、強引に唇を奪ったのですヨ!ひゃはは!




(彼氏の、唇です。)(やわわかかったよぉ。)








 で、交番へ。計算どおりだ!






===追伸===




オマワリ1
『で、アンタなんでこんなことしたん?』


    僕 
『え。えっと・・・自転車を、盗まれて・・・』


オマワリ1
『は?いいがかりかい。逆切れかい。』


オマワリ2
『先輩!こいつ不審者ランキング61位のやつです!』


オマワリ1
『あー。死刑だ。』





 死刑でいいから。自転車見つけて。(切実です。)





6月14日



 連想。






【盗んだバイクで走り出す】





その前に。被害者の気持ちを考えて。





【最後に愛は勝つ】





あっそ。





【ダメ!ゼッタイ!】





たかがオナラで。





【飛びます飛びます】





意識が。





【冬のソナタ】





夏のモナカ。





【オレンジデイズ】





エロ雑誌。





【給料三か月分の】





エロ雑誌。





【内村プロデュース】





南原ハラスメント。





【世界の中心で】





あやまる。








・・・あやまれ!!





===追伸===





ごめん!!






フラジオ。コワレディオ。(終了しました)



 前代未聞の最悪の終わり方。ということで。




聞いてくださってた方々、ほんっっっっと!申し訳ありませんでした!!



本来なら、ああいったアクシデントにもしっかりと対応していかねばならなかった

のですが・・・

せめて最後に一言、みなさまにお礼の言葉をいいたかったのですがそれすら

ままならず。ヒトエに僕の準備不足、勉強不足。ごごめんなななさいいいい。


そして、そんなラジオに付き合ってくださいまして。

みなさん。本当にありがとうございました。




まじで。コワレディオ。




6月18日




 昨日の朝、電車の中で。突然めまいと吐き気に襲われたわけです。


・・・うぅ・・・・え、やだ・・・なに・・・これ・・・

もしかして、つわり・・・?(心当たりが。)(先日、一夜を共に・・・きゃ☆)



そのため僕は、混み合う電車の中でへたりこんでしまいそうになったわけです。

ああああ座りてぇ。けど迷惑。やばい迷惑。けどきつい。きついのよ。


目の前は真っ白。波のように繰り返しよせてくる吐き気。

でも、お腹の、お腹の中の。

この子だけは!守りぬく・・・!(当方、ちんちんついております。けど。)




そんな中、なんと。隣に立っていた50台前半と思われる素敵な(禿げた)おじ

様が優しく声をかけてくださりまして。

『こら、貧血だわー。大丈夫かい?』

と声をかけてくださいまして。おもむろに僕の体を支えてくださったのです。


あああああああああ。ありがとうございますぅぅぅ。

おじ様。ありがとうございますぅぅぅぇぇぇ。



・・・・けど。

そ・・・・の・・・ぉえ。ありがたいのですけど・・・

ものすごありがたいのですけど・・・

なんというか。その。妊婦のアタイには。おじ様の。






体臭・・・が・・・・。(泡ふきながら)






結局その素敵おじ様は、次の駅につくまで色々と気遣ってくださいまして。

僕はといいますと、そんなおじ様の優しさと体臭の狭間で、白目をむきながら



 
(ゲロ吐くなら、僕のカバンの中かぁ・・・)

 (おじ様にぶっかけ!だけは・・・避けなければ・・・)



と、ずっと考えてたわけなのでパチリ。(カバンの蓋を閉め。)(ぶっかけるゼ!)




===追伸===




結局、なんとか次の駅まで持ちこたえることができまして。

心底、あのおじ様には感謝しております。

お礼がしたいデス。(お中元にボディーソープか香水を。)






6月19日




 コワレふらジオについて。ちょろっと。



 
こちらからどぞ



6月20日




 今の自分が嫌で。そんな自分を変えたくて。だから。



 いつもより少しだけ派手な柄のブラジャーをつけて街に出たんです・・・。





警察 
『いやね。柄の話じゃなく。なんでブラつけてるの、君。』





 僕 
『ちょ!それセクハラァァ!』





 ・・・・ドン!

 え、発砲は、ひどくね?(髪の毛に穴が。)





===追伸===





 えっと。だから誰かブラください。(変わりたいんです!)


 (変わりたいから!
ブラが欲しいんです!)