僕はやればできる子、やればできる子・・・・!
天然パーマは、そう鏡の前でつぶやきながらネクタイを締めスーパーハード
ワックスで髪型を決めたわけです。まったく決まりませんでしたが。まったくも
っていつも通りでしたが。こういうのは気分の問題なのでそれでいいもじゃ!!
(いつも自分にそう言い聞かせております。)
今日は大学院推薦の面接の日。外は生憎の曇り空。
実は僕、面接ヴァージンでして。齢21にしてこれが人生初の面接だったわけ
です。正直、あれやね。朝からすっげテンパッてた。テンパだけにね。テンパ
りまくってたね。うるせぇ!テンパテンパうるせぇんだよ!!
そんな状態で、面接開始。
対戦相手は5人の教授。左から順に爺、メガネ、ハゲ、ポマード、ヒゲ。
ふふふ……アタイ知ってるよ?アンタ達みたいな、おエライさんこそ変態プレイ
がだーい好きなんだってね・・・おほほ!さぁかかってらっしゃい!今日は特別
!女王のアタイ自ら相手してあげるわよほほほほほ!!!
ヒゲ『えーでは。フチ君が大学院を志望する理由を』
フチ『はい。僕が進学を志望する理由は〜〜〜〜』
そして始まる、血の宴。次々を浴びせかけられる、捻じ曲がった欲望に彩ら
れた羞恥の言葉…。
爺『なんというか自己責任が希薄に感じられるね。』
メガネ『フーン』
ハゲ『矛盾してるよ?』
ポマード『・・・あっはっは』
ヒゲ『ビジョンがないんだよ。君は。』
…あ、あああ。あああ、あ、ああ。ぁふぅ!(恍惚とした表情で)
そんな教授達の激しいプレイの中、意識が朦朧としていく僕。そこで脳裏に
浮かんだのは、一人の先輩の面接アドバイス・・・。
〜〜ありのままのフチを見せればいいんだよ…〜〜〜
!!!!!そ、そうか!無理すること、ないんだよね!!
その言葉に勇気付けられた僕は、ネクタイを勢いよくはずすとそのネクタイで
ちんこをきつく縛り上げ!そして、髪の毛の中に隠しておいた日本刀を抜き放
つと、その縛り上げたムスコを一思いに切断したのです!斬!ポトリ。
静かに床に落ちたどこか寂しげなムスコの亡骸。それを僕はやさしく抱きかか
えると、大粒の涙をこぼしながら面接会場の中心で精一杯の声でこう叫んだ
のです・・・・・・。
『助けてください!!』
ヒゲ『無理。』
ですよね。
===追伸===
…シャレならんシャレならんシャレならん……!(親指の爪をかみながら)
(指摘されたことが、ほぼ思い当たる節があるし…)
シャレならん!(親指を食いちぎって)
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