僕は、自分の前髪が嫌いなんです。大嫌いなんです。
通常のストレートの方の前髪というものは、伸びてくると重力に逆らわず
ダラリと下にたれます。ところがですね、テンパの前髪はというと伸びるに
つれてただひたすらに、
かたまる。
オデコの上で、かたまる。ぐしゃぐしゃっとかたまる。
なんにも、なんにもしてないのにも関わらずリーゼントを形成していくのです。
ほっとくと、自然に天然不良少年が出来上がるのです。
んん?何メンチきっとんじゃぁ!
しばくぞゴルァびよんびよよん。(揺れるリーゼント)
加えて、その状態のまま伸ばしていきますとリーゼントは際限なくどんどん
大きくなってしまい・・・・
気がつくと取り返しのつかない事態に陥っていまうわけでモガモガモガ〜。
(リーゼントの海でもがきながら)
なんちて。なんちて。
際限なく大きくなるとか、なんちて。もしかして、信じた?信じちゃった?
ぷぷー!あはは、お馬鹿さんなんだから、ブリ!(尻からブリを出しながら)
もー、いくらなんでもそんなに大きくなるわけないでしょー?
リーゼントのサイズなんてそんな変わらないわよぅ。
てか、全然かわらないわよぅ。
・・・うん。サイズ自体は全然変わらなくてね?そのかわりにね?
前髪が伸びてくるとね?
密度が増加します。
ただひたすらに密度を増加させていくのです。どんどんと。どんどんと。
最初のうちはふわふわで羽毛布団を連想させるような前髪ですが、伸びていく
につれてその触感も変わっていきます。
ふわふわ羽毛布団だったリーゼントは、気がつけば台所のカナだわしのように
ごわごわになっていき。そこからさらに密度をましてき、やがてオデコの上に
現われるのは
完全なる、闇。
密度100%の天然パーマの塊は、もう光すら通しません。オデコの上に突如
現われるプチ・ブラックホール。その圧倒的な黒さは、見るものに本能的な
恐怖を与えます。古代の人はそれを、”悪魔のウンコ”と称し、ひたすら恐れ
おののいたという記録も残ってない。残ってないから。なんだよ、悪魔のウンコ
って。ひでぇ。
そんなわけで。僕は自分の前髪が大嫌いなんです。
だから、いいんです。全然後悔なんかしてません。ほんとに。
ほんとに。後悔なんか。してないんだからぁ!(ヘルメットみたいな髪型で)
(前髪、切り過ぎました。)(残り1cmくらい。)
===追伸===
そこにいるのが当たり前すぎて。無くして、初めて気付く。
前髪の重要性。
もう、これでもかというほどオデコが出ております。恥ずかしい。
神様が今僕のオデコみたら、『そのスペース、もったいないね!それ!』
とかいって、チンコ生やしちゃうくらい出てます。オデコ。
・・・ひぃぃ!チンコ、やだ!(オデコをなでながら)(・・・?!)
(・・・生えてる!ぁふ!)
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