天然パーマの叫び2【串】

 



『テンパ』なわけです。




天然パーマ、略してテンパなわけです。

当方、テンパであります。メガネもかけてます。

変態っぽいですか。そうですか。

パンツとかは好きですよホホイ(変態です!)


今日はそんな話(違います。)。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





大学に入って間もないあの日、

ようやくできた友人たちとともに、始めて飲みにいったわけです。

飲み始めた当初は、お互いまだそんなに仲が良いわけではなかったので

あまり盛り上がることもなく、ウワベだけのトークが続いていました

しかし、当然酒が入ってくるにつれ、徐々に打ち解け始め

次第に赤裸々な互いの気持ちが出始めたわけです。



そんな状況の中で一人、

俺のテンパに過剰な興味を持つ男があらわれまして。

その男、俺のテンパを


ジロジロと眺めてみたり、

引っ張ってみたり、

引っこ抜いてみたり、

使ってるシャンプーをきいてきたり、

お尻をさわってきたり、

その上ヤラシイ言葉をかけ、

『今夜どう?』とか言ってきたり

したわけです。



まぁ少なからずカチンときてたのですが

大人の笑顔で流していたわけです。



するとその男、そんな投げやりな態度が気に障ったのか、

突然焼き鳥の串を握り締めたかと思うと、

いきなり刺してきやがったのです!




俺に!




俺の頭に!







・・・・・さ す が に






キレましたね。(お尻が)





が、予想外なコトにその串が

びっくりする程ちゃんと刺さってまして。

刺さったくしは微動だにせず。

刺された俺も微動だにせず。



で、当然、


一同爆笑。








・・・完 全 に






キレましたね(お尻が)






そして俺は・・・




苦笑い!(テンパですから!)



いやだってさ、理由はどうあれ

場が最高に盛り上がってんのよ?

そこに水を注すようなコトがアタイにできて?

テンパのアタイにできて?

フィリピン ノ オンナ ナメンナヨ!!

と、まぁキレるにキレられず。

そんな状況で。

俺は、怒りでぶるぶる震えるコブシをぐっとおさえ。

そのコブシで股間をぐっとおさえ。

あっ、きもちいい・・・。





で、そんなこんなしてるうちに

さらに調子にのった奴があらわれ。

で、こんな発言。





『ワリバシ投げたら、刺さるんじゃね?!』





と た ん に 




『パ・ジェ・ロ!パ・ジェ・ロ!』

大コール!





さ す が に




ふざけるなと。




俺の頭はダーツかと。




ワリバシ、そばメシついてるじゃないかと。




パジェロパジェロて何事だと。




むしろ確実にタワシだと!(テンパですから・・・)




そして俺は





苦笑い!!(テンパですからぁ!)



そんな俺の心境に一人気付きまして。

いい加減にしとけよ、的な発言がポロリ。

にわかに熱気が冷めていったわけです。

俺も落ち着きを取りもどしたわけです

が、







今度は

『ゴメン』『やり過ぎた』『悪気はなかった』

一転謝罪ラッシュ!




あーヤバイヤバイ!





逆 に イ タ イ 。



場は盛り下がり、

俺に突き刺さる同情の視線。(と、焼き鳥のくし。)



・・・・ぅっわぁ・・



『ほんとゴメン』『マジ謝る。』



ぁぁぁぁあぁ・・



『すまん、許してくれ。』『調子乗りすぎた』



ぁぁぃぃ痛い、



『・・・ゴメンな』



痛いよぉぉぉおおぁおぁお!!!












(・・・・
ぷつん!)








・・・・・・・











そして僕は、










笑いながら、











自らの手で、









髪の毛に



わ り ば し を 付 き 刺 し た 。











メガンテ!









===追伸===





家に帰って、風呂に入ったところ、





ポトリと。頭から。そばめしが。






ポロリと。目から。涙が。







 

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